
ある卒園された保護者の方と、お話をする機会がありました。

学校でのお話を聞いていると、毎日学校に楽しく行っているとの事。
月齢が遅いわりに、よく考えるタイプの子どもでした。
自分の思いを中々表現できなくて、
お友達関係では、「どうしたらいいのかな?」と
悩む場面もあった様です。
でも、一つひとつクリアしていったようで、
今は本当に毎日が楽しくてたまらない様子です。

学校の宿題も1年生にしたらちょっと多いかなと思う事もあるそうですが、
それも自分でしているそうです。
お母さんがお仕事から帰って、宿題をさせるという事は
ほとんどないそうです。
とても頑張っていると、お母さんも感心しています。
でも、本人にしたら、それは頑張っているのではなく、
当たり前のことを当たり前にしているという反応なのだそうです。

それでいいのだと思います。
今の自分の力で、淡々とこなしていくことが出来る事は、
素敵な事なのだとお話しました。
お仕事をしながら忙しい時間を過ごしていらっしゃるのを
知っていましたので、
お母さんの頑張りも良かったんだと、話したところです。

すると、「いつまでさせてくれるかな」と、
お母さんが呟かれました。
今、毎日時間を作って絵本を読んでいるけど
それをいつまでさせてくれるかなと言われた事に
すごく感動しました。

“いつまでしないといけないですか”ではなく、
“いつまでさせてくれるかな”というこの心が、
子どもを豊かに成長させているのだなと
思った事でした。