
今年は新型コロナウィルスの感染によって、いたるところで自粛が要求されました。

当園もそうでした。
一つずつ大きくなっての喜びを誰よりも感じている子どもたちは本当に意欲いっぱいでした。

でも、その喜びを味わっている時に、自粛ムードです。

世の中の動きを敏感に感じる子どもたちです。心なしか、ちょっと寂しそうです。

そんな中、少ない人数にならない様に先生たちは合同のクラスにするなど、
色々な環境を考えてくださいました。

以前より縦割りで過ごしたり年齢別で過ごしたりと部屋を移動して過ごすことに
子どもたちは慣れているので、それはそれで楽しさを見つけていました。

大きくなったことの喜びと、ちょっぴりの不安とが入り混じっていることが
今年は少なかったような気がします。

不安があるのも、子どもにとっては必要な事なのかなと思う事でした。

不安の中から、お友達を見ながら観察学習をしたり、
様子を見て自分の出来る事を選び取ったりするという過程も
成長には大事な事なのかなと思う事でした。

子どもに失敗させないように、不安にさせないようにと先回りをせずに、
自然の流れの中でしっかり支えることを心にとめていくことが大事なのだと、
この自粛ムードの中で感じたことでした。

出来ないこと、不自由さもたくさん感じている日々ですが、
この中でもしっかり足を地につけ、今出来る事を大事に過ごせて行けたらと思います。