
当園は満3歳から6歳の子ども達が一緒のお部屋で過ごす縦割り保育を行っています。

黄色帽子をかぶり黄色の名札をつけて 我が物顔でお部屋でも園庭でも過ごしているひよこ(満3歳児)です。
少し困った事があるとすぐに助っ人が飛んできます。

先生達はそろそろ自分の事は自分で…と思っていても、
お兄さんやお姉さんにしっかり甘えています。

少し慣れてきたひよこさんは、怖いもの知らず。
「○○しなきゃ!」と命令口調で言っている姿に思わず目が点になります。

それでも大きい子ども達は受け入れてくれます。
そして出来ない所はしっかり手伝ってくれるのです。

そういう子ども達との関わりによって、小さい子ども達が少しずつ変化していきます。

また大きい子ども達は、小さい子の憧れにも近いまなざしや「手伝ってください」と頼られることにより、“これはこうするんだった”と自分のしていた事に確信を持つことが出来、自信をますます深めていく事が出来るのです。

大好きな野菜切りのお仕事をしていると、小さいお友達がじっと見ています。
するとゆっくり丁寧に切り始めます。こうやってするんだよと、見て学ぶ時期の小さい子をしっかり意識している動きです。
小さな先生役をしてくれています。

小さい子の少々のワガママは大きい子ども達は受け入れてくれます。
本当にすごいなあと思います。
並んでいる時に小さい子が横入りしても仕方ないなぁという表情でちょっと誇らしげです。

譲ってもらった小さい人は大きくなった時、譲れるのです。
強制されるのではなく縦割りの関わりの中で、してもらった喜びが自分が今度はしてあげる喜びに変わっていくのです。

お兄さんお姉さんの気持ち、末っ子の気持ちを十分に味わえる縦割り保育は
学び合うのにとても良い環境だと思います。