
子ども達は沢山ある教具の中から、今 自分がしたいものを選びます。
初めは色々目移りしいていた子ども達ですが、好きなものを見つけて楽しそうに取り組んでいます。

自分がしたいものを選んで行うのですが 約束事が2つあります。
教具に順番がある事、初めてする教具は必ず先生と一緒にするという事です。

この約束は初めての事で失敗感をあまり味わないようにするための配慮です。

繰り返し行ううちに自分で創意工夫をするので、試行錯誤があったり、上手くいかないという体験もしていきますが、
これも大事な体験です。

感覚教具の中に、図形を楽しんだり感覚的に成り立ちを体験する、長方形の箱・三角形の箱・6角形の箱というものがあります。
楽しみながらも結構根気のいる教具です。

そんな中、ひとりの子が構成三角形というお仕事をしていました。
初めて取り組む時には先生が丁寧に提供します。

とても素敵な笑顔でそれはそれは楽しみました。何回も何回も繰り返ししていきました。
ところが最後の所で躓いてしましました。

涙が出ます。何度挑戦しても同じところで止まってしまいます。
「しばらくそのお仕事をお休みしたら」 と声をかけると力なくうなずきました。

違う作業に取り組み始めると嬉々としてします。少し難しいと思う事にも取り組みます。

短冊にお願い事を自分で書く事がありました。”○○のおしごとがじょうずにできるようになりますように”と書いてあります。
胸が痛くなります。

暫くして再挑戦しました。何を躓いていたの?と思うほどスムーズです。
顔は嬉しそうに輝いています。

子どもは出来ないからといって逃げるのではなく
克服した時に本当に心が解放されるのだなと改めて思いました。